News
インターネットを通じて不特定多数の人から
資金を調達するサービスである
クラウドファンディング。
資金調達の一つとして浸透しており、
挑戦したいと思う方も多いのでは
ないでしょうか。
そんな方の成功率が少しでも上がるように、
今回はクラウドファンディングの成功事例から
成功のコツと失敗しないポイントをご紹介します。
目次
クラウドファンディングとは、起案者がインターネット上で活動や夢を発信し、想いに共感した支援者から資金を募る仕組みです。
クラウドファンディングサイト上で、起案者が「プロジェクト内容」「目標金額」「募集期間」などを設定し、プロジェクトを開始します。
クラウドファンディングにおいて、資金調達面では、設定した募集期間中に目標金額を達成することが確かに成功です。
一方で、クラウドファンディングの成功は資金調達だけではありません。
支援者は事業や想いに共感し、目標とする事業が無事行われることを想い支援をします。
このようなことからも、募った資金を活用して事業・プロジェクトを成功させることこそがクラウドファンディングの成功と言えます。
ここまで、クラウドファンディングの成功について紹介してきました。ここからは、具体的な事例をもとにクラウドファンディングの成功のポイントを見ていきましょう。
参考:気体になったアルコール?!新感覚のアルコール気化グッズ「AIRCPHOLIC」|MotionGallery
AIRCPHOLIC(エアクフォリック)は、35度以上のお酒を入れると、すぐに官能検査最高指数の体験を再現し、もっとも気持ち良さを感じられる気体酒を作るというアルコール気化グッズのプロジェクトです。
このプロジェクトの成功のポイントに、魅力的なプロジェクトページが挙げられます。
世界観を演出するイラスト・画像や、動画を活用してブランディングを高めています。
また、商品の特徴や魅力を上手く伝える構成・文章も特徴的です。
丁寧に作りこまれたプロジェクトページによって、ただ斬新なだけではない商品の魅力が支援者に伝わるプロジェクトになりました。
このプロジェクトは、そのユニークさが受け、目標額の100万円を大きく上回る1,450万円を集めています。
参考:衣服、カミソリ、野菜まで!弾ける泡で汚れ落とし超音波洗浄機 Sonic Soak|Makuake
リターンの設定がプロジェクトに効果をもたらした事例として、SONIC SOAKがあります。
SONIC SOAKは、弾ける泡で汚れを落とす、超音波洗浄機のプロジェクトです。
超音波が作り出す超微細な泡がはじけるパワーを使用して、見えないレベルから汚れを落とします。
SONIC SOAKの機能性の高さや新規性に、非常に注目が集まりました。
このプロジェクトでは、SONIC SOAKの話題性に注目して商品自体をリターンとし、40%~60%OFFなどの種類に分けたリターン設計をしました。
新商品を破格で提供したことが魅力となり、6561人に及ぶ支援者が集まり、総額1億1,774万5,500円もの支援が集まっています。
参考:京都CAINOYAの料理と金沢seccaの器が共鳴する。革新的な食体験を自宅で|Makuake
seccaは、SNSを活用してプロジェクトを成功させています。
このプロジェクトは、こだわりぬかれた金沢seccaの食器と、それに見合った京都CAINOYAの料理が自宅に届くサービスを提供するというプロジェクトです。
達成率は356%にも上り、プロジェクト開始からわずか数日での目標達成となりました。
この成功には、SNSを活用したことが効果的であったと考えられます。
seccaでは、Instagramを媒体とし食器や料理の美しさを伝えました。
Instagramに掲載する写真ひとつひとつにこだわりが感じられ、サービスの質の高さを感じることができます。
InstagramというSNSの特長を生かし、写真を多く活用することでプロジェクトのイメージを高めました。
プロジェクトに適したSNSを活用することで、魅力を伝えることが出来た事例でしょう。
参考:地域創生を目指して!ハグコーヒー存続のためにご支援ください。|CAMPFIRE
静岡県にある地域密着型のコーヒー屋「HUG COFFEE」では、新型コロナウイルスによる存続危機を乗り越えるためにクラウドファンディングを行いました。
結果として、競合が多い飲食店のクラウドファンディングにもかかわらず、公開1日で目標金額300万円を達成し、成功を収めました。
このプロジェクトでは、サードプレイスとして地域密着型のお店を展開しているという特長を活かしたことが成功のポイントであったと言えます。
プロジェクトページにおいて、お店を展開する街やお店に来てくれるお客様への想いが込められています。
また、オンラインだけではなくオフラインでの呼びかけも重要です。
HUG COFFEEでは、クラウドファンディングをうけ、既存のお店のファンから情報が拡散され、多くの支援が集まりました。
HUG COFFEEがこれまで築いてきた信頼や、HUG COFFEEならではの魅力が表現されたプロジェクトです。
参考:-2℃で味わう新しい日本酒体験。雪がとけるように味わいが変わる「雪どけ酒」冬単衣|Makuake
冬単衣は、シャープ株式会社の社内ベンチャーチーム「TEKION LAB(テキオンラボ)」が打ち出した、酒造メーカーの「石井酒造」とのコラボ商品「冬単衣」の開発・販売資金を調達するためのプロジェクトです。
冬単衣は石井酒造の高い醸造技術と、シャープの蓄熱技術が融合し、-2度の冷たい日本酒を楽しむという内容になっています。
結果的に1870万円もの資金調達に成功し、数量限定3000本が完売する成功ぶりとなりました。
成功の秘訣は、製品の魅力やブランド力だけではありません。
このプロジェクトでは、目標金額を達成した後も、ストレッチゴールとして何段階も新たな目標・リターンを設定しました。
このストレッチゴールを活用することで、支援者の注目を途切れさせることなく、成果を最大化させることに成功しました。
クラウドファンディングの成功例からわかる成功の共通点には、以下の5つのポイントが考えられます。
・魅力的なプロジェクトページ
・魅力的かつ支援しやすいリターン設定
・SNSなどの集客チャネル
・競合プロジェクトの分析と差別化
・目標金額の設定が適切で、ストレッチゴールも活用
クラウドファンディングを成功させるためには、魅力的なプロジェクトページがポイントとなります。
プロジェクトの内容が魅力的であることはもちろん、その魅力を写真やCG、動画などを使用してプロジェクトページで表現することが大切です。
表現に落とし込む上で、プロジェクトの達成を想像できる仕組みがあることを意識すると尚良いでしょう。
達成の見込みが感じられないプロジェクトは計画性が乏しいと判断されてしまい、なかなか支援が集まりません。
そうならないためにも、達成した時の具体的なイメージを伝えましょう。
支援者にとって、重要な判断材料となるのが「リターン」です。
クラウドファンディングの種類の一つである「購入型」のクラウドファンディングには、支援者に金額に応じたお返しが必要となり、このお返しがリターンです。
物や商品だけではなく、サービスや体験がリターンとなることもあります。
リターンを決める際、
「支援者が支援したくなるようなリターンであるか」
「リターンの種類は適切であるか」
「支援者が購入するために必要な情報が十分に記載されているか」
などの視点が必要です。
このような視点からリターン設計を行い、魅力的かつ支援しやすい設定にすることがポイントとなります。
プロジェクトページの魅力だけではなく、SNSなどを用いた「集客チャネル」も成功の鍵を握ります。
集客チャネルには、SNSやLP、プレスリリースなどを活用する方法があります。集客チャネルを活用することで、事前集客や公開直後、終了直前の重要な期間に効果的な情報発信を行うことができます。
プロジェクトの認知度を高めることで、人気が人気を呼んだり、クラウドファンディングサイトから評価が高まったりと、成功につながりやすくなる点が魅力です。
成功率を高めるために、競合プロジェクトの分析と差別化も重要です。
クラウドファンディングのプロジェクト数はとても多く、国内クラウドファンディングの中で支援者数No.1であるCAMPFIREを例にとると、累計プロジェクト数は約5.6万件(https://camp-fire.jp/stats)にも上ります。
膨大なプロジェクトの中で注目度を高めるために、競合プロジェクトとの差別化が必要になります。
競合プロジェクトの分析をふまえて、そのプロジェクトにしかない魅力をアピールしましょう。
目標金額の設定が適切であることも、成功につながるポイントの一つです。
第三者から納得感を持ってもらえる目標金額を設定しましょう。
また、適切な目標を設定するために「ストレッチゴール」の活用もおすすめです。
ストレッチゴールとは、「募集期間内に目標金額を達成した際、さらなる応援を求めて新たに目標を設定し、追加資金を募ること」を示します。
段階的な目標を立てることで、プロジェクトの始めから大きい金額を目標にするよりも、着実に達成へとつなげることができます。
ここまで、クラウドファンディングの成功事例や、事例からわかる成功の共通点をお伝えしてきました。
ここからは、成功率をあげるための具体的な方法を解説してきます。
プロジェクトページの魅力を高めるためには、共感と成功をイメージできることが重要な要素です。
プロジェクトの目指す未来へのイメージを具体的に伝えることで、賛同する人々が集まりやすくなり、共感の輪が広がっていきます。
ただコンセプトを伝えるだけでなく、プロジェクト成功後のイメージを、画像や動画、CGを活用して支援者が想像しやすいように表現しましょう。
巻き込みたいターゲット層に適した表現をすることで、共感を生むことが見込まれます。
リターン設計において、起案者から見た主観で内容を判断するのではなく、客観的に魅力的なリターンとなるよう設定しましょう。
リターンの内容、金額、種類などがニーズに適しているかがポイントとなります。
また、CAMPFIREを例に挙げると、平均して5,000円〜10,000円のリターンが最も多く支援される傾向にあります。
この価格帯にメインとなる魅力的なリターンを盛り込むことで、支援者のニーズを満たすことが可能です。
SNSなどで情報を発信し、集客を高めることも効果的な方法です。
SNSの効果は認知拡大だけではありません。
日々の情報発信をきちんと行うことで、起案者の信念や熱意が伝わったり、信頼に繋がります。
また、SNSはファンを作りやすいツールでもあります。
コミュニケーションを行うツールであるため、考えを発信したりブランディングを行うのに適しています。
拡散性を持ち、「バズ」が起こることもメリットの一つといえます。
クラウドファンディングをする中で、公開直後や終了直前が重要な期間です。
公開直後において、「プロジェクトの開始から5日間で20%の資金を集めることで、成功確率が上がる」とのデータがあります。
スタートダッシュで支援が入っていることで、さらに支援が集まりやすくなる傾向にあります。
そのため、起案者自身を応援してくれる身近な方々への支援依頼や、プロジェクト内容に共感してくれる方へ思いを伝え、スタートダッシュでの達成率を高めましょう。
クラウドファンディングを検討する上で、クラウドファンディング代行サービスを行う専門家へ相談することも効果的な方法です。
専門家を活用することで、プロの視点からクラウドファンディング設計に対してアドバイスをもらえたり、プロジェクト期間中に上手くいかない点に関してサポートしてもらえるといったメリットがあります。
また、プロジェクトページの制作や情報発信を代行してくれる場合もあるため、クラウドファンディングをしたいけど時間を作るのが難しいと言った方にもおすすめです。
本記事では、成功例をもとにクラウドファンディングの成功のコツ・失敗しないポイントについて紹介しました。
クラウドファンディングを成功させる上で、プロジェクトページやリターンを魅力的に設定したり、SNSなどを活用した情報発信でファンを広げていくなど、多くのポイントが活用されていることがあげられました。
成功のポイントを上手く抑えられるか不安な方には、プロがアドバイスをしてくれるクラウドファンディング代行サービスがおすすめです。
弊社のクラウドファンディング代行サービスは、いくつものプロジェクトを成功に導いてきたプロがあなたのプロジェクトにあったサポートを行います。
クラウドファンディングの成功率を高めるためにも、ぜひ一度相談してみませんか?